これからは人手不足が経営リスクになります
【これからは人手不足が経営リスクになります】
最近はパチンコホール様においても、アルバイトを含む従業員の求人が集まりにくくなってきたのではないでしょうか?原因は労働人口の減少だけでしょうか?
確かに今後労働人口は減り続け、もっと移民を受け入れるか出生率をかなり上げなければ、増える事は難しいでしょう。しかし、業界の求人が集まりにくくなった原因はそれだけではないと思います。
主な原因は労働環境にあると考えます。
昔は給料(時給)が、他の業界に比べて相対的に高かったので、多少労働環境が悪くても人は集まりました。現在はその優位性が薄れ、また少し賃金が低くても労働環境が良い職場を選ぶという考えに労働者の意識が変わってきたのではないでしょうか。
最近はブラック企業やブラックバイトという言葉をよく聞きます。
今日のニュースに、大手コンビニチェーンの加盟店でバイトを病欠した女子高生に時給×10時間分を罰金として徴収したという記事が載っておりました(実際の勤務時間は25時間程度)。これは労働基準法第91条(制裁規定の制限)に違反し、明らかに違法です。
この例は論外です。労働環境以前の問題です。法令遵守は最低限必要です。
特に、最近は違法な長時間労働や残業代未払いに対する世間(政府)の注目は高いです。
以前は労働環境が悪い職場を「3K」と言ったりしました。
「危険」「汚い」「きつい」。業界はどうでしょう?
「危険」について。
以前は、ホールを怖い人(?)が経営している、パチンコ店はやさぐれ者の溜まり場というイメージがあり、「危険」という認識があったかもしれませんが、現在はそのような認識はないでしょう。あえて改善するなら、風適法などの各種法令を守るという遵法意識を高める事。
「汚い」について。
ホール内が汚い店舗は最近見かけませが、従業員用の更衣室、トイレ、休憩所、食堂が汚い・狭いというパチンコ店はまだまだ多いと思います。
私が20代の頃アルバイトしていたホールもそうでした。6畳程の更衣室兼休憩所兼食堂兼トイレ(ユニットバス)でした。
改善の余地ありです。トイレを清潔にする。ウォシュレットに変える。化粧台を設ける。シャワールームを完備する。休憩所を分煙にするなど。
「きつい」について。
かつてのバイト先は4,000個箱でかなり重かったですが、最近はパチンコ、スロットともに各台計数が普及してきたので、「きつい」度も低下していると思います。
しかし、夜中の入れ替え作業はかなりの重労働で「きつい」です。遊技機の重量は50sに迫るものもあり、ひ弱な最近の男子(?)にはきついのではないでしょうか。
これでは人は集まりません。入替作業の部分だけでも外注するという方法もひとつの改善策です。
人手不足は経営リスクです。
運送業界は直面してます。人手不足のため遅配が発生して本来のサービスが提供できない場面もでております。
外食産業でも大手牛丼チェーン店が人手不足のため、24時間営業を止めた店舗があります。
パチンコ業界もすぐそこにある危機です。
人手不足のため営業時間を短縮したり、新台入替ができない未来があるかもしれません。
パチンコ業界の経営者様におかれましては、人手不足が経営リスクだという認識が必要ではないでしょうか。
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