島に全台ベニヤで、島撤去!?
【島に全台ベニヤで、島撤去!?】
昨年のパチンコ撤去問題を通過し、今後はスロットの規制に注目が集まるのではないでしょうか。
これから多くのパチンコ、スロット台の入れ替えが行われるかもしれません。
メーカーの供給台数やホール様の資金状況によっては、島にベニヤを張って対応するホールもあるようです。
しかし、そこで注意が必要です。
島の全台の遊技機を撤去してしまうと、島自体を倒すように行政指導が入る可能性があります。
風適法とその施行規則で「客室の内部に見通しを妨げる設備を設けないこと」と定められております。
通常は、高さが1メートル以上の、仕切り、つい立て、カーテン、背の高い椅子等のことを指し、いわゆる「島設備」は除外されています。
但し、警察庁の通達に次のように記載されております。
『いわゆる島設備は、ぱちんこ営業の用に供するための遊技機及び周辺機器を設置している場合に限り、「見通しを妨げる設備」に該当しない取扱いとする。』
ということは、パチンコ台をある島から全台撤去して、ベニヤ板やポスターなどで隠してしまうと、それは「見通しを妨げる設備」に該当し、風適法第12条(営業所の構造及び設備の維持義務)違反になります。
ちなみに、島設備以外で「見通しを妨げる設備」に該当しない物に以下の設備があります。
@常時1.7m以上の高さに位置する設備。ex)天井から吊り下げられている看板
A壁に付設される設備。ex)壁に設置されるイーゼル、自動販売機等
B島端に接着して設置される設備。
C無色透明の仕切り板等。ex)分煙パーテーション
D商品を陳列するための設備であって、高さが1.5m以下のもの。
E常態的に移動する設備。ex)ワゴンサービスのワゴン
なお、同通達には上記の違反を認めた場合は、『営業者等に対して必要な行政指導を行うほか悪質な違反形態については、違反状態の解消等を図るため速やかに風適法25条に基づく指示処分を課すこと。』と記載されております。
と言うことで、ベニヤ板を張るときは、歯抜けがよろしいかと・・・・。
関連ページ
- 保護対象施設の調査は骨が折れます
- 保護対象施設の調査の記録です。
- 分割(合併)は慎重に!
- パチンコホールの分割・合併についてのブログ記事
- マル優は本当にお得なの?
- マル優取得のメリット・デメリットについてのブログ記事
- 御上(おかみ)には逆らえませんね
- 風適法運用についてのブログ記事
- 賞品は充分取り揃えて下さいね
- 賞品の取り揃えは重要事項です
- これからは人手不足が経営リスク
- 今後労働人口の減少により、人手不足が深刻になります。パチンコホールにとっても経営リスクになります。
- 今更ですがパチンコ店は4号営業です
- 平成28年に風適法が改正され、パチンコ店は7号営業から4号営業に変わりました。
- 不便なホールがあります
- 営業マン時代に気付いた不便なホールの話
- 相続登記は面倒になる前に!
- 相続登記はいつまでが期限なのかについてのブログ記事
- 相続放棄は厳密です
- 相続放棄には期間などの要件があり、家庭裁判所への申述が必要です。
- パチンコ店長が関与したとされるサクラ問題を考える
- ある関西地元パチンコ店の店長がサクラを持ち掛けたとされる問題を説明
- 相続はよく''争族''などと言われています
- 相続において親族間での争いが増えております。
- それは無承認変更です。
- 使用していない賞品(景品)カウンターを閉鎖している場合は、無承認変更にあたるかもしれません。
- 保護対象施設の調査は骨が折れますA
- 開店予定地の近隣に保護対象施設があると、風俗営業の許可は下りません。実体験を元にした解説です。
- 共有名義の不動産について
- 例えば、夫婦などで共有名義の不動産については注意が必要です。
- 研修の講師してきました(曽根崎遊技業組合様にて)
- 当事務所ではセミナーや研修の講師をお受けしておりますが、今回は曾根崎遊技業組合様にてコンプライアンス研修を実施しました。
- NPO法人と一般社団法人の比較
- 公益を目的とする場合にNPO法人と一般社団法人の設立が考えられます。両者の比較をしてみました。
- NPO法人と株式会社との比較
- NPO法人などの非営利法人と株式会社などの営利法人は何が違うのかの説明です。
- 民法大改正@ (連帯)保証
- 身近な民法が大改正されます。普段の生活に関係のありそうな部分を解説します。
- 民法大改正A 敷金について
- 民法大改正の中で、身近な敷金についての改正部分を解説します。
- 民法大改正B 約款
- 民法改正により定型約款に関する条文が新たに追加されました。
- サクラ店長のその後と危機管理
- あるチェーン店における、店長によるサクラ問題を基にして危機管理を考察します。
- 民法大改正C 時効
- 民法の改正により、時効制度は大きく変わりました。
- 民法大改正D 番外編/消費者契約法改正
- 民法改正とともに消費者契約法が一部改正されて、消費者保護が図られています。
- 『ガチャガチャ』をパチンコ店に設置しても問題ないのか?
- ガチャガチャをパチンコ店に設置することが法的に問題ないのかを検証しました。
- 保全対象施設との距離規制〜学校の目の前にパチンコ店ありましたよね〜
- 風俗営業の許可条件のひとつである、場所的条件の解説です。
- 『死後離婚』って何ですか?
- 最近世間で話題になっている『死後離婚』についての説明です。
- 親(身内)が認知症になった時の法的問題〜任意後見契約〜
- 親などの身内が認知症になった時に、法的にどのような問題が生じるのか解説します。
- 相続登記が義務化の方向へ
- 現在任意である相続登記を義務化する方向で検討が進められるようです。
- 配偶者居住権創設へ
- 相続に関する民法改正案が2018年通常国会に提出される模様です。
- 中小企業の労務問題〜とあるパチンコホールにて〜
- とあるパチンコホールを実例にして中小企業の労務問題を考えます。
- 民泊の種類別比較
- 合法民泊の中心である住宅宿泊事業法による民泊、特区民泊、旅館業法による民泊を比較してみました。
- カラオケボックスに関する規制や届出について
- カラオケボックスにはどのような規制があるのかや必要な届出、風俗営業との関係を解説します。
- 大阪市において「特区民泊」認定の為の住民説明会義務化へ
- 大阪市が条例を改正して特区民泊認定要件の住民説明会の義務化を進めています。